投資は怖い。失敗したら取り返しがつかない。
そう思って、一歩も踏み出せないままの時間が、私にもありました。
テレビでは株価の乱高下のニュース。
ネットでは「1ヶ月で100万円稼いだ」みたいな話ばかり。
それを見ていると、「自分にはムリだ」と感じるのも無理はありません。
でも今、私は思います。
弱気でもいい。むしろ弱気な人のほうが、ちゃんと投資と付き合える。
なぜ「超・弱気」な人が多いのか?
投資という言葉には、どこか“強気な人のためのもの”というイメージがあります。
- 知識がある人しかやってはいけない
- 勇気がある人だけが成功できる
- 一度ミスしたら、全財産が吹き飛ぶかもしれない
こんなふうに思っていた人、きっと少なくないと思います。
特に50代以降は「取り返しがつかない」という思いが強くなる。
家族の生活、老後の生活、責任の重さも感じている。
だからなおさら、慎重になりすぎて動けなくなるんです。
「強気な投資」がすべてではない
確かに、投資で大きな利益を狙う人はいます。
株の短期売買や仮想通貨、FXなどは、タイミングを見極めて攻めていくスタイルです。
でもこれは、“日々の値動きに耐える力”と“冷静さ”が必要な投資です。
弱気な人には、向いていません。
その代わりに、弱気な人に向いている投資法もある。
むしろ、「焦らず、じっくり、コツコツ積み重ねるスタイル」の方が、
長期的に見れば安定した成果が得られることも多いのです。
弱気な人こそ向いている“守りの投資”
では、具体的にどんな投資が「弱気な人」に向いているのでしょうか?
いくつか、代表的な方法を紹介します。
● つみたてNISA
少額から毎月一定額を積み立てていく制度です。
最大でも年間40万円(月換算で3.3万円)。
株や投資信託に投資しながら、税制上のメリットも受けられます。
→ “買うタイミング”を自分で考えなくていいのが最大のメリット。
● バランス型投資信託
株・債券・REITなどに分散してくれる商品。
値動きが比較的おだやかで、暴落時の下げもゆるやか。
選ぶのが難しい人にもおすすめ。
→ 「ほったらかしでも安心」な投資の代表格です。
● 国債・債券中心の資産運用
値動きが極めて小さく、金利も一定。
大きく増えはしませんが、下がることも少ない。
「減らさないこと」を最優先したい人には、最適な手段です。
● “見ない投資”という選択肢
毎日の値動きを見ない、アプリも通知もオフ。
月1回だけ確認するくらいでOK。
心理的なストレスが少なく、投資に向き合うのが楽になります。
投資とは、不安を減らす手段でもある
「投資=増やすためのもの」
多くの人がそう考えています。
でも私は、**「投資=不安を減らすためのもの」**と捉えています。
たとえば、毎月1万円を5年続けて投資したとします。
元本は60万円。
たとえ大きく増えなくても、5年後に65万円になっていたら、
それは**“安心”という形のお金**なんです。
「何もしてこなかった」
「あの時やっていれば」
そんな後悔をしないために、**今できる“小さな行動”**が、将来の自分を助けてくれます。
終わりに:弱気でいい。だからこそ、続けられる。
私は、今でも“弱気な投資家”です。
でも、それでいいと思っています。
自分の性格に合った投資スタイルを選べばいいだけ。
- 投資信託の中でも一番おだやかなもの
- 毎月1,000円から始められるつみたて
- 何もしないより、まずは“やってみる”
そうやって、「不安のない投資」と付き合えるようになってきました。
「投資は怖い」と思っているあなたに、この記事が届けばうれしいです。