レクサスNX350hは、単なるハイブリッドSUVではありません。
運転するたびに“質感の高さ”を肌で感じる、上質な一台です。
今回は、都内の一般道でNX350hをじっくりと試乗した体験をもとに、
高級車としての完成度と静粛性について、リアルな感想をお届けします。
NX350hとはどんな車か？──ハイブリッド＋AWDの定番人気モデル
NX350hは、レクサスNXの中でも最も売れているグレードです。
主なスペックは以下の通り。
- 2.5Lエンジン＋モーターのハイブリッドシステム
- FFとE-Four（AWD）を選択可能
- 燃費：WLTCモード 約19.8km/L
- 価格帯：約550〜640万円（オプション別）
今回は、E-Four仕様（AWD）に試乗しました。
乗り出しでまず驚く“静けさ”と“滑らかさ”
ドアを閉めた瞬間から、室内の“静けさ”に気づきます。
エンジンがかかっても、音も振動もほとんど感じられません。
- 発進時はモーターだけで動き出すため、無音に近い
- 信号待ちや低速域では、外の音すらほぼ遮断される
- 運転中の会話や音楽のクリアさが際立つ
この「耳で感じる高級感」は、試乗の早い段階で体感できます。
加速はスムーズで力強い──街乗りでも余裕の走行性能
ハイブリッド車というと「もっさり感」をイメージする方も多いですが、NX350hは違います。
- 電動モーターのトルクで発進は俊敏
- エンジンとの切り替えも違和感がなく、加速時も滑らか
- 上り坂や高速への合流も余裕のパワー感
ドライバーとして「踏んだら進む」という信頼感があるため、運転していてストレスがありません。
段差や路面のざらつきを上品にいなす足回り
NX350hのサスペンションは、やや硬めながらも“上質な硬さ”。
荒れた路面や段差でも、ショックを角張らせずにまろやかに処理します。
- 地面の情報は伝わるが、不快な突き上げは少ない
- 路面の音（ロードノイズ）がほとんど室内に入ってこない
- 高速よりむしろ一般道でこそ違いが分かる調律
「乗り心地の良さ」とは、単なる柔らかさではないと気づかせてくれる味付けです。
ステアリングの手応えと車体の安定感
ハンドルの重さも絶妙で、街乗りでも高速でも安定感があります。
特に印象的だったのは、細い住宅街の路地や交差点での操作性です。
- 切り返しがしやすく、小回りが効く
- 車体サイズに対して取り回しが非常に良好
- 背の高いSUV特有の“ふらつき”を感じない
一般道での扱いやすさは、都内や都市部での使用において大きな利点です。
高級感を支える内装と視覚的満足度
NX350hのインテリアは、価格帯以上の質感を持っています。
- レザーの手触りやステッチの仕上げ
- タッチディスプレイの応答性と操作性
- メーター類の視認性と先進感のバランス
また、着座位置が高すぎず、運転中の“構えすぎない自然さ”が好印象。
「気取らずに上質を味わえる」大人のための車といえます。
燃費と実用性も高評価──街乗りで17〜18km/Lを記録
今回の試乗（都内一般道メイン）では、実燃費が約17.5km/Lと高い数値を記録しました。
加えて、静かな発進とアイドリングストップの制御により、エコ感も強く感じます。
燃費性能と高級感を両立しているのは、NX350hならではの魅力です。
まとめ：NX350hは“日常を上質に変えるSUV”
NX350hの試乗で感じたのは、「どんな時間帯に運転しても、心地よく静かな空間を得られる」ということ。
- 静粛性：極めて高く、ストレスのない運転体験
- 高級感：外装・内装ともに上質で、価格以上の所有感
- 実用性：サイズ・燃費・取り回しのバランスが良好
家族との日常、都内の移動、少し長めの週末ドライブ──
そんな“普通の時間”を上質にしてくれる1台です。
